ISO内部監査員になるには?必要な教育・力量・修了証明書・内部監査の進め方まで完全解説!
- 【監修者】金光壮太(ISOトラストのコンサルタント)

- 6月27日
- 読了時間: 29分

▼ 目次
ISO認証を取得した企業では、毎年「内部監査」を実施することが求められています。
そのため、ISOの審査を受けた際に審査員から
「社内で内部監査員を育成してください。」
「内部監査員の力量を証明できる教育記録はありますか。」
と指摘やアドバイスを受けた経験がある企業も多いのではないでしょうか。
しかし、初めてISOに取り組む企業では、
ISO内部監査員になるには資格が必要なの?
社内で任命するだけでいいの?
教育はどのように行えばいいの?
修了証明書は必要なの?
審査では何を確認されるの?
など、多くの疑問が出てきます。
実際に私たちもISOコンサルティングを行う中で、このようなご相談を非常に多くいただきます。
特に中小企業では専任のISO担当者がいないことも多く、「何から始めればよいか分からない」というケースがほとんどです。
そこで本記事では、
ISO内部監査員とはどのような役割なのか
内部監査員になるために必要な教育や力量
審査で確認される教育記録や修了証明書
内部監査員養成講座を受講するメリット
について、ISOコンサルタントとしての実務経験を交えながら、初心者の方にも分かりやすく解説します。
1. ISO内部監査員とは?
1-1. ISO内部監査員の役割とは
ISO内部監査員とは、自社で運用しているISOマネジメントシステムが、規格要求事項や社内ルールに沿って適切に運用されているかを確認する担当者のことです。
ISOでは、認証を取得した後も継続的にマネジメントシステムを改善していくことが求められています。
そのため、毎年定期的に「内部監査」を実施し、自社で運用状況を確認する必要があります。
内部監査員は単に「間違い探し」をする人ではありません。
例えば、
決められたルールどおりに業務が行われているか
作成した記録に漏れはないか
改善できる点はないか
リスクにつながる問題はないか
などを確認し、組織全体の改善につなげる役割を担っています。
つまり、ISO内部監査員は企業の品質や環境、情報セキュリティなどのマネジメントシステムを維持・改善していくうえで欠かせない存在といえます。
【ISOコンサルタントからのアドバイス】
私たちが支援している企業でも、「内部監査=審査のための作業」と考えてしまうケースが少なくありません。
しかし、本来の内部監査は、企業の課題を早期に発見し、改善につなげるための非常に重要な仕組みです。
実際に内部監査をきっかけに、
作業手順の見直し
教育不足の改善
品質トラブルの未然防止
につながった事例も数多くあります。
内部監査をうまく活用している企業ほど、ISO審査でも高い評価を受ける傾向があります。
1-2. 内部監査員と外部審査員の違い
「内部監査員」と「外部審査員」は混同されることがありますが、それぞれ役割が異なります。
項目 | 内部監査員 | 外部審査員 |
所属 | 自社 | 認証機関 |
目的 | 自社の改善 | 認証の維持・更新審査 |
実施頻度 | 原則年1回以上 | 定期審査・更新審査 |
対象 | 自社のISO運用 | ISO認証基準への適合性 |
内部監査員は自社の改善を目的として監査を行うのに対し、外部審査員は認証機関の立場からISO認証を維持できる状態かどうかを確認します。
そのため、内部監査は「外部審査のため」ではなく、自社の運用をより良くするための活動と考えることが重要です。
1-3. なぜISOでは内部監査員が必要なのか
ISOでは、「組織自身が継続的に改善していくこと」を非常に重視しています。
そのため、認証機関による年1回程度の審査だけではなく、自社で定期的に内部監査を実施することが要求されています。
例えば、
ISO9001では品質マネジメントシステム
ISO14001では環境マネジメントシステム
ISO27001では情報セキュリティマネジメントシステム
について、それぞれ適切に運用されているかを確認する必要があります。
もし内部監査を実施していなかったり、形式だけの監査になっていたりすると、認証審査で指摘を受ける可能性があります。
また、内部監査員が十分な知識を持っていない場合には、
「内部監査員の力量はどのように確保していますか。」
と審査員から質問されるケースもあります。
そのため、多くの企業では内部監査員養成講座を受講したり、社内教育を実施したりすることで、内部監査員として必要な力量を身につけています。
【ISOコンサルタントからのアドバイス】
私たちが審査前の支援を行う際にも、「内部監査員の教育記録」や「修了証明書」を事前に確認することがあります。
ISO規格では「資格」が必須と定められているわけではありませんが、内部監査員として必要な力量をどのように身につけたのかを説明できることが重要です。
実際の審査でも、
内部監査員教育の受講記録
社内教育の実施記録
内部監査員養成講座の修了証明書
などを準備しておくことで、力量の証拠としてスムーズに説明できるケースが多くあります。
2. ISO内部監査員になるには?
ISO内部監査員になりたいと考えたとき、多くの方が最初に疑問に思うのが、
「資格は必要なの?」
「何か試験に合格しないといけないの?」
「社内で任命されれば内部監査員になれるの?」
という点ではないでしょうか。
結論からお伝えすると、ISO内部監査員になるために国家資格や公的資格を取得する必要はありません。
しかし、「資格が不要だから誰でも内部監査員になれる」というわけではありません。
ISOでは、内部監査員として適切な監査を実施するために必要な力量を備えていることが求められています。
そのため、企業では内部監査員を選任する際に、
ISO規格の知識
内部監査の進め方
監査技法
是正処置の考え方
などを教育し、その教育を受けた証拠として教育記録や修了証明書を保管しているケースが一般的です。
ここでは、内部監査員になるために知っておきたいポイントを詳しく解説します。
2-1. ISO内部監査員になるための条件
ISO規格では、「内部監査員になるためには○○という資格が必要」といった決まりはありません。
そのため、多くの企業では、社内の従業員を内部監査員として任命しています。
例えば、
品質管理担当者
製造部門の責任者
総務担当者
管理部門の社員
などが内部監査員を兼任している企業も少なくありません。
ただし、誰でもすぐに内部監査ができるわけではなく、監査を実施するために必要な知識やスキルを身に付けていることが重要です。
そのため、多くの企業では、
社内教育
ISOコンサルタントによる研修
内部監査員養成講座
などを通じて、内部監査員として必要な力量を身に付けています。
【ISOコンサルタントからのアドバイス】
私たちがご支援している企業でも、「ISO担当者だから」という理由だけで内部監査員に任命されるケースがあります。
しかし、実際に監査を実施してみると、
何を質問すればよいか分からない
指摘事項の書き方が分からない
監査時間が予定より大幅に長くなる
というケースが少なくありません。
そのため、内部監査員に任命する前に、監査の基本的な考え方や監査技法を学んでおくことで、初めての内部監査でも安心して実施できるようになります。
2-2. ISO内部監査員になるために資格は必要?
結論から言えば、資格は必須ではありません。
ISO規格には、「内部監査員資格を取得しなければならない」という要求事項はありません。
そのため、
社内教育だけで内部監査員になる
外部講座を受講して内部監査員になる
どちらでも問題ありません。
しかし、ここで重要なのが「力量」の考え方です。
ISOでは、その人が内部監査を適切に実施できる能力を持っているかが重要になります。
そのため、
ISO規格を理解していること
監査方法を理解していること
指摘事項のまとめ方を理解していること
などを客観的に説明できることが求められます。
【資格が不要でも教育は重要】
資格は不要ですが、多くの企業では内部監査員養成講座を受講しています。
その理由は、
力量を効率よく身に付けられる
教育記録として残せる
修了証明書を発行してもらえる
というメリットがあるためです。
特に初めてISOに取り組む企業では、社内だけで教育を行うよりも、外部講座を活用した方が短時間で必要な知識を習得できるケースが多くあります。
2-3. 社内で内部監査員を任命する方法
ISO内部監査員は、多くの場合、会社が社内で任命します。
一般的な流れは以下のとおりです。
内部監査員候補者を選定する
必要な教育を実施する
教育記録を作成・保管する
必要に応じて修了証明書を取得する
内部監査を実施する
企業によっては、「内部監査員任命書」を作成しているケースもありますが、ISO規格上、必須ではありません。
それよりも重要なのは、「この人が内部監査を実施できる力量を持っていることを説明できるか」という点です。
【実際の審査でよくある質問】
私たちが審査前にお客様と打ち合わせをしていると、審査員から次のような質問を受けることがあります。
内部監査員はどのように選任しましたか?
どのような教育を実施しましたか?
教育を受けた記録はありますか?
内部監査員としての力量をどのように判断していますか?
これらに対してスムーズに回答できるよう、教育記録や修了証明書を保管しておくことをおすすめしています。
2-4. 内部監査員として求められる知識・スキル
内部監査員には、単にISO規格を読むだけではなく、監査を実施するための実践的な知識も求められます。
例えば、以下のような内容を理解しておくことが重要です。
必要な知識・スキル | 内容 |
ISO規格の理解 | 要求事項を理解する |
監査技法 | 効果的な質問方法、監査証拠の収集方法 |
サンプリング | 効率よく監査を行う方法 |
指摘事項 | 不適合・観察事項・改善提案のまとめ方 |
是正処置 | 原因分析と再発防止の考え方 |
監査報告書 | 分かりやすい報告書の作成方法 |
【ISOコンサルタントからのアドバイス】
初めて内部監査を担当する方は、「規格だけ読めば監査できる」と考えてしまうことがあります。
しかし、実際には、
どのような質問をすればよいのか
どこを確認すればよいのか
どこまで確認すれば十分なのか
といった「監査技法」を理解しているかどうかで、監査の質は大きく変わります。
私たちも企業様の内部監査に立ち会うことがありますが、経験が少ない監査員ほど「質問が思いつかない」「記録を見るだけで終わってしまう」といったケースが見受けられます。
一方で、監査技法を学んだ監査員は、現場への質問や記録の確認を通じて改善点を見つけることができ、内部監査を企業の成長につなげています。
そのため、内部監査員になるのであれば、規格の知識だけでなく、監査の進め方や質問のコツまで学べる教育を受けておくことをおすすめします。
3. ISO審査で求められる「力量」とは
3-1. ISOでいう「力量」とは
ISO規格では、「力量」という言葉がよく登場します。
しかし、「力量」と聞いても、どのようなことを意味するのか分からない方も多いのではないでしょうか。
ISOでいう力量とは、簡単に言えば「担当する業務を適切に実施するために必要な知識・技能・経験を備えていること」を意味します。
つまり、内部監査員であれば、
ISO規格の要求事項を理解している
内部監査の目的を理解している
適切な質問ができる
客観的な監査証拠を収集できる
不適合や改善点を適切に判断できる
このような能力を身に付けていることが求められます。
重要なのは、「内部監査員」という肩書きがあることではなく、「内部監査を適切に実施できる能力があること」です。
【ISOコンサルタントからのアドバイス】
私たちがお客様をご支援している中でも、「ISO担当だから内部監査員」という形で任命されている企業は少なくありません。
しかし、実際に内部監査を実施してみると、
規格要求事項を理解できていない
何を確認すれば良いのか分からない
指摘事項と改善提案の違いが分からない
というケースが多く見られます。
そのため、内部監査員は役職や肩書きではなく、「力量」を身に付けているかどうかが最も重要になります。
3-2. なぜISOでは力量が重要視されるのか
ISOでは、すべての業務について「力量」が重視されています。
例えば、
製造担当者であれば製造技術
品質管理担当者であれば検査技術
営業担当者であれば顧客対応能力
が必要になります。
内部監査員も同様に、内部監査を適切に実施できる力量が必要になります。
もし十分な力量がないまま内部監査を実施すると、
本来見つけるべき問題を見逃してしまう
不適合ではないものを誤って指摘してしまう
監査が形だけになってしまう
といった問題につながります。
内部監査は、会社の問題点を早期に発見し、改善するための重要な活動です。
そのため、ISOでは「誰が監査を行っても一定の品質が保たれるように」、力量を確保することを求めています。
【実際によくある失敗事例】
ある企業では、ISO取得後に事務担当者が内部監査員に任命されました。
しかし、教育を受けないまま内部監査を実施した結果、「記録がありますか?」という質問だけで監査が終わってしまい、本来確認すべき
業務手順
リスクへの対応
教育状況
是正処置の有効性
などを全く確認できていませんでした。
結果として、認証機関の審査員から「内部監査が有効に機能しているとは言えません。」というコメントを受け、翌年から内部監査員教育を実施することになりました。
このようなケースは決して珍しいことではありません。
3-3. ISO審査では力量をどのように確認されるのか
「力量が必要」と聞くと、「審査員はどのように確認するのだろう?」と思われる方も多いでしょう。
実際の審査では、審査員が内部監査員として必要な力量をどのように確保しているかを確認することがあります。
例えば、以下のような質問を受けるケースがあります。
この方はどのような教育を受けましたか?
内部監査員はどのように選任していますか?
教育記録はありますか?
修了証明書はありますか?
内部監査員として十分な力量があると判断した根拠はありますか?
つまり、審査員は「資格の有無」を確認しているのではなく、力量を客観的に説明できる証拠があるかを確認しています。
【ISOコンサルタントとして実際によく見るケース】
私たちも審査前のご支援を行う際には、事前に
教育記録
受講履歴
修了証明書
などを確認させていただくことがあります。
もちろん、これらが絶対に必要というわけではありません。
しかし、「どのように力量を身に付けたのか」を説明できる資料がある企業は、審査でも非常にスムーズに対応できています。
一方で、「社内で教えました。」という口頭説明だけでは、
「どのような教育を実施したのですか?」
「教育内容を確認できますか?」
と追加で質問されることもあります。
そのため、教育内容を記録として残しておくことは非常に重要です。
3-4. 力量を証明するために準備しておきたい書類
ISO規格では、「この書類を必ず作成しなければならない」という決まりはありません。
しかし、実務では以下のような書類を準備しておく企業が多くあります。
書類 | 主な目的 |
教育記録 | 内部監査員教育を実施した証拠 |
受講記録 | 外部講座を受講した記録 |
修了証明書 | 教育修了の証明 |
教育資料 | 学習内容の記録 |
内部監査計画 | 監査実施能力の確認 |
内部監査報告書 | 実際に監査を実施した実績 |
これらを保管しておくことで、「内部監査員として必要な力量を確保している」ことを客観的に説明しやすくなります。
3-5. 内部監査員養成講座を受講する企業が増えている理由
最近では、内部監査員養成講座を活用する企業が年々増えています。
その理由は、単に知識を学ぶためだけではありません。
例えば、
社内教育を一から行う時間がない
ISOに詳しい社員がいない
教育内容を標準化したい
教育記録や修了証明書を残したい
初めて内部監査を担当する社員が多い
といった課題を解決できるからです。
私たちも数多くの企業をご支援してきましたが、特に従業員数が少ない企業ほど、担当者が通常業務とISO業務を兼任しています。
そのような企業では、短時間で必要な知識を習得できる内部監査員養成講座を活用することで、教育の負担を大幅に軽減できています。
また、受講後に修了証明書を発行しておくことで、教育を実施した記録としても活用しやすくなります。
もちろん、講座を受講すればそれだけで力量が十分というわけではありません。
しかし、内部監査の基本的な考え方や監査技法を体系的に学び、その後に実際の内部監査を経験することで、内部監査員としての力量をより確実に高めていくことができます。
4. 内部監査員に教育は必要?教育記録や修了証明書は求められる?
4-1. ISOでは内部監査員への教育は必要?
「内部監査員は社内で任命するだけでよいのでは?」と思われる方もいらっしゃいます。
確かにISO規格では、「内部監査員養成講座を受講しなければならない」という要求事項はありません。
しかし、ISOでは「力量」を確保することが求められています。
つまり、内部監査員として必要な知識や監査技法を習得していることが重要になります。
例えば、内部監査員は監査を実施する際に、
ISO規格要求事項の理解
監査計画の作成
インタビュー(質問)の方法
客観的証拠の確認
指摘事項のまとめ方
是正処置の確認
など、多くの知識が必要になります。
これらを全く教育せずに内部監査を実施してしまうと、
監査のやり方が分からない
規格要求事項を理解できない
何を確認すればよいか分からない
という状況になってしまいます。
そのため、多くの企業では社内教育や外部講座を活用し、内部監査員として必要な知識を身につけています。
【ISOコンサルタントからのアドバイス】
私たちが支援する企業でも、「内部監査員をお願いします。」と言われて初めてISOを勉強する担当者が非常に多くいらっしゃいます。
当然ながら、その状態で内部監査を行うのは非常に不安です。
だからこそ、まずは短時間でも体系的に学び、
内部監査とは何か
規格要求事項
監査技法
を理解した上で内部監査を実施すると、自信を持って監査できるようになります。
4-2. 教育記録は必要なのか
内部監査員の教育を実施した場合は、教育を実施した証拠(教育記録)を残しておくことをおすすめします。
ISO規格で「教育記録を必ず作成しなければならない」と明記されているわけではありません。
しかし、力量をどのように確保したのかを説明するためには、教育記録が非常に有効です。
例えば、
教育日時
教育内容
教育担当者
受講者
教育資料
などを記録として残しておくことで、「内部監査員として必要な教育を実施しています。」と客観的に説明できます。
実際によく保管されている教育記録
教育記録 | 内容 |
教育実施記録 | 教育日時・教育内容・受講者 |
教育資料 | 使用した教材・テキスト |
出席簿 | 教育への参加記録 |
理解度テスト | 必要に応じて実施 |
修了証明書 | 教育修了の証明 |
これらを保管しておくことで、審査でも安心して説明できます。
4-3. 修了証明書は必要?
これも非常によくいただくご質問です。
結論から言えば、修了証明書が必須という規定はありません。
しかし、修了証明書があることで、「内部監査員として必要な教育を受講した」という客観的な証拠になります。
例えば審査員から「内部監査員の力量をどのように確認していますか?」と質問された場合でも、教育記録や修了証明書を提示することで、教育を実施した事実をスムーズに説明できます。
そのため、最近では社内教育だけでなく、修了証明書が発行される内部監査員養成講座を利用する企業も増えています。
【実際の審査では】
私たちが審査前のご支援を行う中でも、修了証明書を確認されるケースは少なくありません。
もちろん、修了証があるだけで力量が保証されるわけではありません。
しかし、教育を受講したことを示す資料としては非常に分かりやすく、審査員にも説明しやすい資料になります。
4-4. 社内教育だけでも問題ない?
もちろん可能です。
ISO規格では、社内教育か外部教育かまでは指定されていません。
つまり、社内教育で力量が確保できるのであれば問題ありません。
ただし、ここで注意したいのが、社内教育を担当する人にも十分な知識が必要ということです。
例えば、ISO経験者がいない企業では、「何を教育すればよいか分からない」というケースもあります。
その結果、教育内容にばらつきが生まれ、内部監査の品質にも差が出てしまいます。
【ISOコンサルタントからのアドバイス】
実際に私たちへご相談いただく企業の多くは、「社内教育をやろうとしたけれど、教える人がいない。」という理由でお問い合わせいただいています。
そのような企業では、まず外部講座で基本を学び、その後は社内教育へ切り替えるという方法を採用されるケースが非常に多くあります。
4-5. 外部講座を活用するメリット
近年では、オンラインで受講できる内部監査員養成講座も増えています。
外部講座を利用する主なメリットは、
短時間で体系的に学べる
規格要求事項を分かりやすく理解できる
監査技法まで学べる
教育内容を標準化できる
修了証明書を取得できる
ことです。
また、初めて内部監査を担当する方にとっては、自己流ではなく、正しい監査方法を最初に学べることも大きなメリットです。
5. ISO内部監査員養成講座とは?
5-1. 内部監査員養成講座では何を学ぶのか
内部監査員養成講座では、単にISO規格を読むだけではなく、実際に内部監査を行うために必要な知識や技術を学びます。
例えば、
ISO規格のポイント
内部監査の目的
年間監査計画の作成方法
チェックリストの考え方
効果的な質問方法
監査証拠の確認方法
指摘事項のまとめ方
是正処置の確認方法
など、実務で必要になる内容を体系的に学ぶことができます。
5-2. 当社の内部監査員養成講座の特徴
当社では、初めて内部監査員を担当される方でも安心して学べるよう、実務に特化したオンライン講座をご用意しております。
完全オンライン対応
動画形式のため、24時間いつでも受講可能です。
会社でもご自宅でも、ご自身のペースで何度でも繰り返し学習できます。
60分以内に凝縮
ISO規格の重要ポイントと、内部監査の実務を約60分にまとめています。
必要な内容を効率よく学べるため、通常業務が忙しい方でも受講しやすい内容となっています。
業界最安値水準
1講座あたり9,800円(税抜)という受講しやすい価格でご提供しております。
対象規格は、
ISO9001
ISO14001
ISO27001
の3規格です。
修了証明書を発行
受講後には、修了証明書データをメールで発行しております。
教育記録の一つとして活用しやすく、社内教育の記録として保管いただく企業様も多くいらっしゃいます。

実務に直結した内容
単なる規格解説ではなく、
監査フロー
サンプリング
監査証跡の確認
指摘事項のまとめ方
是正処置
など、現場でそのまま使える内容を中心に構成しています。

【ISOコンサルタントからのメッセージ】
私たちは日々、多くの企業様のISO取得・維持運用をご支援しています。
その中で、「もっと短時間で実務に役立つ内容だけを学びたい。」
というご要望を数多くいただいてきました。
そこで、実際の審査や内部監査で必要になるポイントだけを厳選し、初心者の方でも理解しやすい講座として本講座を作成しています。
「これから初めて内部監査を担当する」「審査で内部監査員の教育を求められた」「効率よく内部監査を学びたい」という方には、特におすすめできる内容となっています。
6. ISO内部監査員になった後の業務内容
「内部監査員になってください。」と言われたものの、「具体的に何をすればいいのか分からない。」という方は少なくありません。
内部監査員は、単に監査当日に質問をするだけではなく、事前準備から監査後のフォローまで幅広い役割を担います。
ここでは、一般的な内部監査の流れに沿って、内部監査員の業務内容をご紹介します。
6-1. 年間内部監査計画を作成する
まず最初に行うのが、年間の内部監査計画の作成です。
内部監査は、思いつきで実施するものではありません。
ISOでは、あらかじめ監査計画を立て、どの部署をいつ監査するのかを決めておくことが重要です。
一般的には、
監査対象部署
監査日
監査員
被監査部門
監査範囲
などを決定します。
企業によっては、品質部門と製造部門を別日に実施したり、複数日に分けて監査を実施したりするケースもあります。
【ISOコンサルタントからのアドバイス】
私たちが内部監査をご支援している企業では、監査計画を作成する際に「重要な業務」や「過去に不適合があった部署」を優先的に監査するようアドバイスしています。
すべてを同じレベルで監査するよりも、リスクの高い業務に重点を置いた方が、より効果的な内部監査になります。
6-2. 監査の事前準備を行う
監査当日になって初めて規格を読むようでは、十分な監査はできません。
事前に、
ISO規格要求事項
社内手順書
前回監査結果
前回の是正処置
業務フロー
などを確認しておきます。
また、監査時に質問したい内容も整理しておくと、当日の監査がスムーズに進みます。
チェックリストは作った方がいい?
よくいただく質問ですが、チェックリストは作成することをおすすめします。
チェックリストがあることで、確認漏れを防ぐことができ、監査品質も安定します。
ただし、チェックリストを読むだけの監査になってしまうと、本来の目的を果たせません。
現場の状況に応じて柔軟に質問することも大切です。
6-3. 内部監査を実施する
事前準備が終わったら、実際に監査を行います。
内部監査では、
担当者へのヒアリング
記録の確認
現場確認
を組み合わせながら進めていきます。
例えば、「教育は実施していますか?」と聞くだけではなく、
「教育記録を見せていただけますか?」
「その教育内容を実際の業務でどのように活用していますか?」
というように、客観的証拠を確認しながら監査を進めます。
良い内部監査員は質問が上手
経験のある内部監査員ほど、質問の仕方が非常に上手です。
例えば、
❌
「問題ありませんか?」ではなく、
〇
「この業務はどのような手順で実施していますか?」
「その記録はありますか?」
「担当者が変わった場合はどのように教育していますか?」
このような質問をすることで、実際の運用状況がよく分かります。
【ISOコンサルタントからのアドバイス】
私たちが新人内部監査員の方と一緒に監査を行うと、最初は「質問が思いつきません。」
という方が非常に多くいらっしゃいます。
そのため、質問例や監査技法を学んでから監査を実施すると、監査の質が大きく向上します。
6-4. 監査報告書を作成する
監査終了後は、
監査結果を報告書としてまとめます。
一般的には、
良かった点
不適合事項
改善提案
観察事項
などを記載します。
ここで重要なのは、感想を書くのではなく、客観的な事実を書くことです。
例えば、「管理が甘い。」ではなく、
「教育記録が作成されていなかった。」というように、事実を記載することが重要です。
6-5. 是正処置のフォローアップ
内部監査は、報告書を作って終わりではありません。不適合が見つかった場合には、是正処置が適切に実施されたか確認します。
例えば、教育記録が不足していた場合、教育記録を作成しただけでは不十分です。
再発防止のために、
教育手順を見直した
教育担当者を決めた
チェック体制を追加した
など、原因に対する対策まで確認することが重要です。
【ISOコンサルタントからのアドバイス】
私たちが企業様をご支援していて感じるのは、内部監査で最も重要なのは、「会社を良くすること」という視点です。
不適合をたくさん出すことが目的ではありません。
改善できるポイントを見つけ、会社全体の仕組みをより良くすることが、本来の内部監査の目的です。
そのような視点で監査を実施している企業ほど、認証審査でも高く評価される傾向があります。
7. 初めて内部監査員を担当する方が押さえておきたいポイント
初めて内部監査を担当する方は、「うまく質問できるだろうか。」「不適合を出してしまって大丈夫だろうか。」と不安になる方がほとんどです。
しかし、最初から完璧な内部監査ができる人はいません。
ここでは、初めて内部監査を担当する方が特に意識していただきたいポイントをご紹介します。
7-1. 「間違い探し」をするのではなく改善につなげる
内部監査は、社員を評価したり、ミスを責めたりする場ではありません。
現在の運用状況を確認し、より良い仕組みに改善するための活動です。
そのため、「なぜできていないのか」ではなく、「どうすればもっと良くなるか」という視点で監査を行うことが大切です。
7-2. 分からないことは確認する
初めての内部監査では、すべてを理解している必要はありません。
現場で分からないことがあれば、担当者へ確認しながら監査を進めても問題ありません。
むしろ、決めつけて監査を進める方が危険です。
7-3. 記録だけで判断しない
内部監査では、書類だけ確認して終わってしまうケースがあります。
しかし、ISOが求めているのは、実際に運用されていることです。
そのため、担当者へのヒアリングや現場確認も積極的に行いましょう。
7-4. 一人で悩まず、知識を身につけることも大切
初めて内部監査を担当する方にとって、最も大きな不安は「自分の監査方法が合っているか分からない」ということです。
そのような場合には、内部監査員養成講座などで基本的な監査技法を学んでおくことで、監査に対する不安が大きく軽減されます。
実際に当社へお問い合わせいただく企業様からも、
「初めて内部監査を担当する社員が安心して監査できるようになった」
「質問の仕方が分かるようになり、内部監査の質が向上した」
といったお声をいただいています。
知識を身につけてから内部監査に臨むことで、自信を持って監査を実施できるようになります。
8. ISO内部監査員によくある質問(FAQ)
8-1. ISO内部監査員になるために資格は必要ですか?
いいえ、ISO内部監査員になるために国家資格や公的資格は必要ありません。
ISO規格では、「内部監査員資格を取得しなければならない」という要求事項はありません。
ただし、内部監査員として必要な力量(知識・技能・経験)を備えていることが求められます。
そのため、多くの企業では社内教育や内部監査員養成講座を活用し、内部監査員として必要な知識や監査技法を習得しています。
8-2. 社内教育だけでも問題ありませんか?
はい、問題ありません。
ISO規格では、社内教育か外部教育かは指定されていません。
しかし、社内教育を行う場合は、
誰が教育を実施したのか
どのような内容を教育したのか
教育を受けた記録が残っているか
を説明できるようにしておくことが重要です。
ISOに詳しい担当者が社内にいない場合は、外部講座を活用した方が教育内容を標準化しやすいというメリットもあります。
8-3. 修了証明書がないとISO審査で指摘されますか?
修了証明書がないことだけを理由に指摘を受けることは通常ありません。
ただし、審査員から「内部監査員の力量をどのように確保していますか。」と質問された際には、教育記録や修了証明書など、教育を実施したことを示す資料があると説明しやすくなります。
そのため、修了証明書は必須ではありませんが、力量を客観的に示す資料として非常に有効です。
8-4. 教育記録には何を残せばよいですか?
教育記録として残しておきたい内容は、主に以下のとおりです。
教育実施日
教育内容
教育担当者
受講者
使用した教材
修了証明書(ある場合)
これらを保管しておくことで、審査時にも教育を実施したことを客観的に説明できます。
8-5. 内部監査員教育は毎年受講する必要がありますか?
ISO規格では、毎年受講しなければならないという決まりはありません。
ただし、
規格改訂があった場合
初めて内部監査を担当する場合
内部監査員を追加する場合
などには、必要に応じて教育を実施することをおすすめします。
また、内部監査の経験が少ない方は、定期的に監査技法を学び直すことで、より効果的な内部監査を実施できるようになります。
9. 当社のISO内部監査員養成講座のご紹介
ここまでお読みいただき、
「内部監査員の役割や必要な知識は理解できたけれど、自社だけで教育を進めるのは少し不安…」
と感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実際に私たちへお問い合わせいただく企業様からも、
「初めてISOを取得したため、内部監査の進め方が分からない」
「審査で内部監査員の教育を行うようアドバイスを受けた」
「社内にISO経験者がおらず、教育できる人がいない」
といったご相談を数多くいただいています。
そのような企業様向けに、当社ではISO内部監査員養成講座をご用意しています。
当社の内部監査員養成講座の特徴
① 完全オンライン対応
動画形式の講座のため、24時間いつでも受講可能です。
会社・ご自宅・出張先など、場所を選ばず、ご自身のペースで何度でも繰り返し学習できます。
② 60分以内で効率よく学べる
一般的な内部監査員研修では半日から1日程度かかることもありますが、当社では重要なポイントを60分以内に凝縮しています。
忙しい業務の合間でも受講しやすく、「必要な知識だけを効率よく学びたい」という企業様からご好評をいただいています。
③ 実務に直結した内容
規格の解説だけではなく、
内部監査の進め方
チェックポイント
サンプリングの考え方
監査証拠の確認方法
指摘事項のまとめ方
是正処置の考え方
など、実際の内部監査ですぐに活用できる内容を中心に構成しています。
④ 修了証明書を発行
講座受講後には、修了証明書データを発行しています。
修了証明書は、教育を受講した記録として保管できるため、内部監査員の力量を説明する資料の一つとして活用されている企業様も多くいらっしゃいます。
⑤ 業界最安値水準の受講料
「より多くの企業様にISOを正しく運用していただきたい」という想いから、
1講座 9,800円(税抜)
という受講しやすい価格でご提供しています。
対象規格は、
ISO9001
ISO14001
ISO27001
の3規格をご用意しております。
このような企業様におすすめです
当社の内部監査員養成講座は、特に以下のような企業様におすすめです。
初めてISO内部監査員を担当することになった
社内にISOを教えられる人がいない
内部監査のやり方を短時間で学びたい
教育記録や修了証明書を準備したい
審査で「内部監査員の力量」について質問された
自信を持って内部監査を実施できるようになりたい
ISOコンサルタントからのメッセージ
私たちはこれまで、多くの企業様のISO取得・維持運用をご支援してきました。
その中で感じるのは、「内部監査員の育成」がISO運用の成功を左右する重要なポイントであるということです。
内部監査が形だけのものになってしまうと、本来見つけられるはずの課題を見逃し、ISOを取得した意味が薄れてしまいます。
一方で、内部監査員が規格のポイントや監査技法を理解し、適切な監査を実施できるようになると、内部監査は会社を改善するための非常に有効な仕組みになります。
当社の講座では、単に規格を解説するだけではなく、「実際に内部監査ができるようになること」を目的として構成しています。
初めて内部監査員を担当される方でも安心して受講いただける内容となっていますので、ご興味のある方はぜひご活用ください。
10. まとめ
ISO内部監査員になるために資格は必須ではありません。
しかし、ISOでは内部監査員として必要な力量を備えていることが求められます。
そのため、社内教育や内部監査員養成講座などを通じて、
ISO規格の理解
内部監査の進め方
監査技法
指摘事項のまとめ方
是正処置の考え方
などを学び、教育記録や修了証明書を適切に保管しておくことが大切です。
私たちがこれまで多くの企業様をご支援してきた経験からも、内部監査員の育成にしっかり取り組んでいる企業ほど、内部監査の質が向上し、ISOの維持運用もスムーズに進んでいます。
これから内部監査員を担当される方や、社内で内部監査員を育成したいとお考えの企業様は、ぜひ必要な知識と監査技法を身に付け、自信を持って内部監査に取り組んでいただければと思います。
この記事の監修者情報
金光壮太 (ISOコンサルタント)
大手商社にて営業を経験した後、ISOコンサルティングに従事。ISO9001、14001、27001を中心に、各業界の課題や特性に応じたシステム構築や運用支援を行い、企業の業務効率化や信頼性向上に貢献。製造業や建設業など、多岐にわたる業界での豊富な経験を活かし、お客様のニーズに応じた柔軟なソリューションの提案を得意としている






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